さくらのレンタルサーバにSVN環境構築

さくらのレンタルサーバへのSVN環境構築手順を備忘録として残す。

さくらのレンタルサーバへのリモート接続

公式サイトにSSH接続方法が載っている。
Macターミナルからssh aaa@bbb.sakura.ne.jpを叩いて接続する。(aaaはユーザ、bbb.sqkura.ne.jpは初期ドメイン)

接続後、デフォルトのシェルがbashではなかったはず?なので、使い慣れているbashに変更しておく。
cat /etc/shellsでbashの在り処を確認
chsh -s /usr/local/bin/bash (bashの在り処を指定する)

SVNのインストール

SVNはSQLiteを標準で使用するようなので、そちらも導入する。
SQLiteとSVNのソースコードをダウンロードして、makeでコンパイルしバイナリ生成する。
SQLiteは、SQLite Download Pageの見出し"Source Code"にある.tar.gzがダウンロード対象のソースファイル。
SVNは、Download Source Codeの見出し"Source Releases" - "Recommended Release"にある.tar.gzがダウンロード対象のソースファイル。

以下を上から順に実行する。シェルにして実行しても良い。その場合はエラーチェックのコードも入れるのが良い。

 1#srcディレクトリ作成
 2$ mkdir $HOME/src/
 3
 4#Sqliteのインストール
 5mkdir $HOME/src/sqlite/
 6cd $HOME/src/sqlite/
 7wget https://www.sqlite.org/2022/sqlite-autoconf-3380000.tar.gz
 8tar xvfz sqlite-autoconf-3380000.tar.gz
 9cd sqlite-autoconf-3380000
10./configure --prefix=$HOME/local
11gmake
12gmake install
13cd $HOME/tool/bin
14ln -s sqlite3 sqlite
15
16#Subversion(サーバ)のインストール
17mkdir $HOME/src/svn/
18cd $HOME/src/svn/
19wget https://dlcdn.apache.org/subversion/subversion-1.14.1.tar.gz
20tar xvfz subversion-1.14.1.tar.gz
21cd subversion-1.14.1
22./configure --prefix=$HOME/local --with-utf8proc=internal
23gmake
24gmake install

7行目でSQLiteのソースファイルのリンク先を指定、19行目でSVNのソースファイルのリンク先を指定する。
22行目のconfigureコマンドのオプション"--with-utf8proc=internal"を付け忘れると以下のエラーとなりMakefileが作成されない。よって、23行目のgmakeコマンドでもエラーとなりビルドできない。

1configure: error: Subversion requires UTF8PROC; install it or re-run configure with "--with-utf8proc=internal"

gmakeで少し時間を要する。シェルにして実行したところ14分ほどかかった。

ここまででSVNのインストールは完了しているが、どこからでもコマンドが叩けるよう、実行パスを追加しておく。.bashrcを開いて以下のように編集する。

1export PATH=$PATH:$HOME/local/bin

閉じた後、以下のように叩いてsvnバージョンが表示されればOK。

1$ . .bashrc
2$ which svn
3$ svn --version

もしこれまでの手順で失敗したら、原因特定・対処後に、$HOME/srcと$HOME/localをrm -rfで強制削除して最初からやり直せば良い。

以下コマンドでリポジトリを作成する。

1svnadmin create repos

カレントにreposディレクトリが作成され、その内部に関連ファイルが作成される。